カウンセリングや心理療法において、セルフエスティームをより確かな、信頼できるものにする一つの方法は、
人が思っていることを正直に話す体験、つまり自分自身あるいはカウンセラーに自分の体験を明らかにする、
そういった経験が深く関わっています。
その人の、とても強い不安や恥ずかしいさでいっぱいに思うような自分の思いや語りを、
カウンセラーが批判することなく、受容するにつれて、
その人はそうした個人的な欠点と思っていたことは、それほど酷いものではなく、
むしろふつうのものとして再構成しはじめます。
あるいは、酷いものにちがいはないが、自分のパーソナリティの全てが何もかも酷いわけではない、と
捉え直し始めます。